そこで本物のオーガニックコスメを選ぶために、「認証マーク」がついた製品を選ぶという人もいます。 もともとオーガニックコスメの認証は、消費者が安心安全な化粧品を選べるようにするという目的のために始まりました。本当にその化粧品が、オーガニックコスメであるということをメーカーが言うのではなく、第三者機関が証明するというものです。 しかし、問題はその基準です。 日本の消費者は、ヨーロッパには、しっかりとした化粧品基準があると思っている人が多いのですが、しかし未だに世界統一のオーガニックコスメ基準というものはなく、各認証団体が異なる基準をもって認証しているというのが現状です。 その理由は、それだけ現代の化粧品に使われている成分は新しいものが多く、それらの成分の安全性をどこで線引きすべきかという点で、専門家や科学者の間でも意見が分かれているためです。 認証マークがあるオーガニックコスメでも石油合成成分が使用? 実は、現在、よく知られたヨーロッパの認証団体(エコサート、コスモス)の基準では、「安息香酸Na」や「ソルビン酸K」などの石油原料から作られた合成成分が「使用可」とされています。、「安息香酸Na」や「ソルビン酸K」は、アレルギー性があるとされた「旧表示指定成分」です。 メーカー側からみれば、安定した防腐剤は、化粧品製造にとってなくてはならないものであり、それらはやはり合成成分にたよったほうが安定した製品が作れると考えられているのです。 それにも関わらず、消費者側は、ヨーロッパのコスメ認証基準には、一切の石油成分は使われていないというイメージを抱いているのです。 これは、認証基準について消費者が誤った判断をしているというよりも、むしろ石油成分を「使用可」としているオーガニックコスメ基準に問題があると考えるべきでしょう。 消費者の立場からの基準作り |